競艇AIの単勝本命は50日通算で回収率91.3%|1日では79.9〜106.2%

オッズと回収率 公開

このサイトでは毎日、前の日に出した予想の答え合わせを載せている。ある日は回収率106%、別の日は80%。数字だけ見ると、予想の出来が日によって大きく変わっているように見える。

では、その差はどこまでが「予想の良し悪し」で、どこからが「ただの運」なのか。この記事では、前日に出した予想を50日分そのまま採点して、1日ごとの回収率がどれだけ散るかを測った。

対象は2026-08-31〜2026-10-19の50日・7,652レース(単勝は7,650レース)。予想は後から作り直していない。その日の前日に公開したものをそのまま使った。

結論を先に書く。

  • 単勝本命1点の回収率は、50日通算で91.3%だった。 100%には届いていない。
  • 1日ごとに見ると、いちばん悪い日が79.9%、いちばん良い日が106.2%だった。 差は26ポイントある。
  • 100%を超えた日は50日中4日。 ちょうど100.0%の日が1日あり、残りの45日は100%未満だった。
  • いちばん良い日と悪い日は、当たったレース数がどちらも92だった。 差を生んだのは、その日のレース数と、当たったときの配当の大きさである。
  • 同じ7,650レースを1日153レースずつ引き直すと、1日の回収率は5〜95%の範囲で78.0%〜105.6%に散る。 100%を超える日は15.0%ある。
  • 7日まとめると、実際の成績は85.0%〜96.6%に収まった。 100%を超えた7日間は1つも無かった。
  • 1日の結果では、「通算91%の買い方」と「通算100%の買い方」を見分けられない。 1日分だけだと、91%の買い方が100%以上になる確率は14.7%、100%の買い方が91.3%以下になる確率は17.4%あった。

使ったデータ: 前日に出した予想を、そのまま採点した

このサイトの予想は、レースの前日に作って公開している。使う情報は番組表だけで、展示タイムなど当日の情報は入っていない。公開した予想は、日付ごとのファイル(台帳)にそのまま残している。

この記事の数字は、すべてこの台帳から作った。予想を後から作り直すと、結果を知った後の「後知恵」が混ざる。 そこで、その日に出した予想だけを、実際のレース結果と突き合わせた。予想を作ったモデルは2026-08-30までのデータで学習したもので、この50日はすべて検証期間である。

買い方は3つ。どれも1レースごとに機械的に買う。

  • 単勝 本命1点: モデルが1着の確率が最も高いとみた1艇の単勝を100円。
  • 3連単 上位1点: モデルが最も来やすいとみた着順の組を100円。
  • 3連単 上位6点: 来やすい順に上から6組を各100円(1レース600円)。

この記事で主に見るのは単勝本命1点である。3つの中で回収率が最も高く、1日のブレが最も小さいからだ。

欠けたデータ: 台帳は50日分すべてそろっていた。欠けた日は無い。予想を出した7,716レースのうち64レースは集計から外した。59レースは悪天候などで中止になったレース(公式の成績ファイルで「中止」と記録)、5レースは大量のフライングなどで3連単の払戻が無かったレースである。単勝はさらに2レースで払戻のデータが欠けていたので外した。


1日ごとの回収率は79.9%〜106.2%。100%を超えた日は50日中4日

単勝本命1点の、1日ごとの回収率と累計を並べた。

単勝本命1点の回収率:1日ごとと累計

2026-08-31〜2026-10-19・50日・7,650レース(単勝本命1点)。点はその日の回収率、線は初日からの累計。赤い点は100%以上の日(9/15はちょうど100.0%)。

点は上下に大きく散っている。一方で累計の線は、最初の数日こそ86%台まで下がったが、2週間ほどで90%前後に落ち着き、最後は91.3%で終わった。

3つの買い方を並べると、こうなる。

買い方 50日通算 1日の最小 1日の中央値 1日の最大 1日の標準偏差 100%を超えた日
単勝 本命1点 91.3% 79.9% 92.0% 106.2% 6.8pt 4日 / 50日
3連単 上位1点 78.1% 30.5% 74.3% 158.3% 27.7pt 10日 / 50日
3連単 上位6点 77.1% 43.6% 76.6% 112.9% 13.1pt 3日 / 50日

標準偏差は、数字がふだん平均からどれくらい離れるかの目安である。単勝本命1点なら、1日の回収率はふだん平均から7ポイント前後ずれる、と読める。

3連単上位1点は、50日中10日で100%を超えた。単勝の4日より多い。それでも通算は78.1%で、単勝より13ポイント低い。1点しか買わない3連単は、1本当たると1日の成績がはね上がり、当たらない日が続くと大きく沈む。 最も良い日(9/18)は158.3%、最も悪い日(10/10)は30.5%だった。100%を超えた日の多さは、この買い方の実力を表していない。


いちばん良い日と悪い日は、当たった数がどちらも92レースだった

単勝本命1点の、最も良い日と最も悪い日を並べる。

日付 レース数 当たり 的中率 買った額 払戻 回収率 その日の最高払戻
最も良い日 2026-10-06 156 92 59.0% 15,600円 16,570円 106.2% 990円
最も悪い日 2026-09-03 168 92 54.8% 16,800円 13,430円 79.9% 450円

当たった数はどちらも92レースで同じだった。違いは2つある。

  1. その日のレース数が違う。 10/6は156レース、9/3は168レース。同じ92回当たっても、外れの数が12回違う。
  2. 当たったときの配当が違う。 10/6は最高で990円の当たりがあった。9/3の最高は450円だった。

単勝本命は、当たっても配当が小さい。50日間の当たり4,350本のうち80.6%は200円未満で、中央値は130円だった。そこへ数百円の当たりが1本入るかどうかで、1日の回収率は数ポイント動く。たとえば156レースの日に990円の当たりが1本あると、それだけで回収率を6.3ポイント押し上げる。1日の成績を決めているのは、予想の出来よりも、その日にどんなレースが並んだかの方が大きい。 次の節で、それを確かめる。


同じレースを引き直すと、1日の回収率は78.0%〜105.6%に散る

「予想の出来が毎日同じだったら、1日の回収率はどれくらい散るのか」を確かめた。

方法はブートストラップ(引き直し)である。50日分・7,650レースの単勝本命1点の結果(当たりなら払戻、外れなら0円)を1つの箱に入れる。そこから153レース(1日の平均レース数)を無作為に選び直して、1日分の回収率を出す。これを2万回くり返した。同じレースを何度選んでもよい。

この方法で作った2万日は、予想の出来がすべて同じである。違うのは、どのレースを引いたかという運だけだ。

1日の回収率の散らばり:実際の50日と、引き直し2万日

2026-08-31〜2026-10-19・50日・7,650レース(単勝本命1点)。棒は実際の50日、線は引き直した2万日。どちらも全体に占める割合で描いた。

引き直した2万日の結果はこうなった。

  • 1日の回収率は、5〜95%の範囲で78.0%〜105.6%。 中央値は91.2%。
  • 100%を超えた日は15.0%。 予想の出来がまったく同じでも、7日に1日くらいは100%を超える。
  • 3連単上位1点だと、同じ範囲は41.6%〜122.6%まで広がる。3連単上位6点は58.5%〜98.4%。

実際の50日(最小79.9%・最大106.2%)は、ほぼこの範囲に収まっている。実際の日ごとの差は、運だけで説明できる大きさだった。

実際の50日は、引き直しより少し穏やかだった

細かく見ると、ずれもある。

  • 100%を超えた日は、実際が4日(8%)、引き直しの見込みは15.0%。ただし見込みが15.0%でも、50日中4日以下になることは11.2%の確率で起きる。偶然の範囲である。
  • 1日の標準偏差は、実際が6.8ポイント、引き直しが8.3ポイント。50日分を引き直して、実際と同じくらい小さくなる確率は3.4%だった。

この50日は、引き直しの見込みより散り方がやや小さかった。 理由は確かめていない。もっと長い期間ではどうなるかを、次の節で見る。


長期の「1号艇の単勝を毎レース」でも、1日の幅は同じだった

予想を使わない、もっと単純な買い方でも確かめた。全レースで1号艇の単勝を100円ずつ買う買い方である。こちらは予想の台帳が要らないので、2024-01-01〜2026-10-19の1,023日・155,544レースで測れる。通算の回収率は90.4%で、本命1点の91.3%に近い。

まとめる日数 窓の数 最小 5% 中央値 95% 最大 100%を超えた窓
1日 1,023 62.8% 76.5% 89.8% 105.1% 130.6% 144(14.1%)
7日 1,017 80.5% 85.1% 90.3% 96.0% 100.1% 1(0.1%)
30日 994 86.8% 88.2% 90.4% 92.6% 94.3% 0
50日 974 88.1% 88.7% 90.4% 92.1% 93.4% 0
365日 659 89.9% 90.1% 90.5% 90.9% 91.0% 0

2024-01-01〜2026-10-19・1,023日・155,544レース。単勝の払戻が無いレース(中止・不成立など2,064レース)は除いた。「窓」は、連続するN日を1日ずつずらして取った区間。

1,023日あると、1日の回収率は62.8%から130.6%まで散った。5〜95%の範囲は76.5%〜105.1%で、100%を超えた日は14.1%。本命1点を引き直した結果(78.0%〜105.6%、15.0%)とほぼ同じ幅である。

この長い期間では、実際の1日の標準偏差(8.8ポイント)と、同じ方法で引き直した値(9.1ポイント)もほぼ一致した。そのため、台帳の50日が少し穏やかだったのは、この50日に限った偏りだと私は見ている。ただし確かめてはいない。

もう1つ、この表から読めることがある。50日まとめても、どの50日を選ぶかで88.1%〜93.4%まで動く。 5ポイント以上の差である。この記事の「50日通算91.3%」も、この程度は動く数字だと思って読んでほしい。


7日まとめると85.0%〜96.6%。100%を超えた7日間は1つも無かった

台帳の50日に戻る。1日ではなく、連続する何日かをまとめて回収率を出すと、幅はどう変わるか。

まとめる日数を増やすと、回収率の幅は縮む

2026-08-31〜2026-10-19・50日・7,650レース(単勝本命1点)。太線は実際の連続N日の最小〜最大、細線は引き直しの5〜95%。

まとめる日数 実際の窓の数 実際の最小 実際の最大 実際で100%を超えた窓 引き直しの5% 引き直しの95% 引き直しで100%を超える割合
1日 50 79.9% 106.2% 4 78.0% 105.6% 15.0%
7日 44 85.0% 96.6% 0 86.1% 96.6% 0.4%
30日 21 91.3% 93.6% 0 88.8% 93.8% 0.0%

1日なら15%の日が100%を超える。7日まとめると、それが0.4%まで減る。実際の50日でも、100%を超えた7日間は1つも無かった。

1日の「100%超え」は、まとめると消える。 通算が91%の買い方では、良い日が何日か続いても、悪い日と混ざって91%前後へ戻っていく。

なお、実際の窓は1日ずつずらして取っているので、となり合う窓は中身がほとんど同じである。特に30日の窓は、50日の中に21本しか取れず、互いに大きく重なっている。実際の30日の幅(91.3%〜93.6%)が引き直し(88.8%〜93.8%)より狭いのは、このためもある。


1日の結果では、91%の買い方と100%の買い方を見分けられない

ここまでの数字を、別の向きから見る。

仮に、通算でちょうど100%になる買い方があったとする。そういう買い方を実際に見つけたわけではない。比べるための物差しとして、本命1点の配当を一律に引き上げて、通算100%にした仮想の買い方を作った。当たり外れの並びは本命1点と同じである。

この2つを引き直しで並べると、こうなる。

通算91.3%と100%の買い方:N日分の成績の幅

2026-08-31〜2026-10-19の単勝本命1点・7,650レースを元にした引き直し(各2万回)。100%側は配当を一律に引き上げた仮想の買い方で、実在しない。1日=153レースとして計算。

まとめる日数 レース数 91%の買い方の5〜95% 100%の買い方(仮想)の5〜95% 91%の買い方が100%以上になる確率 100%の買い方が91.3%以下になる確率
1日 153 78.0%〜105.4% 85.3%〜115.4% 14.67% 17.38%
2日 306 81.9%〜101.3% 89.4%〜110.9% 7.50% 8.74%
3日 459 83.4%〜99.3% 91.5%〜108.9% 3.78% 4.47%
5日 765 85.2%〜97.4% 93.4%〜106.7% 1.16% 1.43%
7日 1,071 86.1%〜96.5% 94.3%〜105.7% 0.33% 0.44%
10日 1,530 86.9%〜95.7% 95.3%〜104.8% 0.06% 0.06%
14日 2,142 87.7%〜95.0% 96.0%〜104.1% 0.01% 0.00%
30日 4,590 88.8%〜93.8% 97.3%〜102.8% 0.00% 0.00%

1日分だと、2つの幅は大きく重なる。91%の買い方が100%以上の日を出すことは14.7%あり、100%の買い方が91.3%以下の日を出すことも17.4%ある。 1日の結果を見て「今日は100%を超えたから、この予想は100%の実力がある」とも、「今日は91%だったから、この予想は駄目だ」とも言えない。

日数を増やすと、重なりは小さくなる。この物差しでは、2つの5〜95%の幅が重ならなくなったのは14日分(2,142レース)からだった。7日分(1,071レース)では、まだ少し重なっている。

ただし、これは「91%と100%」という9ポイントの差を見分ける場合の話である。差がもっと小さければ、もっと長く見る必要がある。そして実際に通算100%を超える買い方は、この連載ではまだ1つも見つかっていない。


本命と「1号艇を毎レース」の差も、1日では見えない

最後に、同じ考え方をモデルの評価に当てはめる。

この50日で、モデルの本命は93.1%のレースで1号艇だった。同じ50日に1号艇の単勝を毎レース買うと、回収率は90.4%(7,653レース)。本命1点の91.3%との差は0.85ポイントである。

1日ごとに比べると、こうなった。

  • 本命の方が良かった日は、50日中31日。
  • 差は平均で+0.89ポイント。ただし日によって−31.4ポイントから+11.0ポイントまで動いた。
  • 差の標準偏差は6.9ポイント。平均の差(0.9ポイント)の約8倍である。

−31.4ポイントの日(10/2)は、津6Rの1レースでほぼ説明がつく。このレースで1号艇が1着になり、単勝の払戻は5,430円だった。モデルの本命は3号艇だったので、本命1点は外れた。この日は168レースあったので、5,430円は1日の回収率を1レースで32.3ポイント押し上げる。1号艇の単勝はこの日112.1%、本命1点は80.7%だった。

0.9ポイントの差は、1日のブレ(約7ポイント)の中に埋もれる。 「モデルは1号艇を買うより良いのか」は、1日や1週間では判断できない。50日通算の0.85ポイントも、前の節で見たとおり50日の回収率が5ポイント以上動くことを考えると、これだけで差があるとは言えない。


測り方の詳細数え方と対象の決め方。読まなくても本文の結論は変わりません
  • 期間: 2026-08-31〜2026-10-19の50日。集計の終端は2026-10-19(執筆日2026-10-20の前日)。2026-10-20の予想は使っていない。
  • 予想: 前日予想の台帳(reports/preday/日付.json)。その日に公開した予想をそのまま使い、予測し直していない。予想を作ったモデルの学習データは2026-08-30まで。
  • 突き合わせ: 台帳の予想と、データベースの3連単・単勝の払戻を、毎日の答え合わせと同じプログラムで突き合わせた。50日・7,652レースの通算(単勝91.3%・3連単上位1点78.1%・3連単上位6点77.1%)は、このサイトの毎日の記事に載せている累計と一致する。
  • 除外: 台帳の欠けた日は0。予想7,716レースのうち、中止59レースと3連単の払戻が無い5レースを除いて7,652レース。単勝は払戻データが欠けた2レースも除いて7,650レース。払戻が欠けたレースを外れとは扱っていない。
  • 10/06 尼崎6Rの特払: このレースの単勝は特払70円(的中が無いとき、買った人全員に70円が返る扱い)だった。単勝の集計では、毎日の答え合わせと同じく払戻0円の外れとして数えた。70円を入れると10/06は106.7%、このレースを除くと106.9%になる。本文の106.2%は外れとして数えた値で、50日通算の91.3%はどの扱いでも変わらない。
  • 引き直し: 単勝本命1点の7,650レースから、1日=153レースを無作為に選び直して(同じレースを何度選んでもよい)回収率を出す。2万回くり返した。乱数の種は48で固定。「91%と100%」の表は別に2万回ずつ引き直したので、1日の値が上の節(15.0%・105.6%)とわずかに違う(14.67%・105.4%)。
  • 100%の買い方(仮想): 本命1点の払戻をすべて0.9128で割り、通算をちょうど100%にしたもの。当たり外れの並びは同じ。実在する買い方ではない。
  • 1号艇の単勝: 2024-01-01〜2026-10-19の全レースで、1号艇の単勝払戻があれば当たり、無ければ外れとした。単勝の払戻が1つも記録されていないレース(2,064レース)は除いた。上の10/06 尼崎6R(特払)も1号艇〜6号艇の払戻が無いのでここに含まれ、こちらでは除外している。本命1点の集計(外れとして数えた)とは扱いが違う。
  • 確かめていないこと: 実際の50日が引き直しより穏やかだった理由。曜日・会場・開催の組み合わせによる違い。
  • 計算の手順と数字は計算ログ(articles/_work/i48_calc.md)に残した。

まとめ

  • 通算: 単勝本命1点は、前日予想50日・7,650レースで91.3%。100%には届いていない。
  • 1日ごと: 79.9%〜106.2%に散った。100%を超えた日は4日。
  • 良い日と悪い日: 当たった数はどちらも92レース。差はレース数と配当の大きさから生まれた。
  • 運だけで出る幅: 同じレースを引き直すと、1日は78.0%〜105.6%(5〜95%)に散り、15%の日が100%を超える。長期の1号艇の単勝(1,023日)でも、ほぼ同じ幅だった。
  • まとめると: 7日で85.0%〜96.6%。100%を超えた7日間は無かった。
  • 判断できること・できないこと: 1日の結果では、91%の買い方と100%の買い方を見分けられない。

このサイトの毎日の答え合わせで、ある日100%を超えていても、それは予想が急に良くなったことを意味しない。逆に80%の日があっても、急に悪くなったわけでもない。毎日の記事に累計を必ず並べているのはそのためである。見るべきは累計の方で、その累計は今のところ91%前後にとどまっている。


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