競艇は波が高いと荒れるのか|風速をそろえると波だけの差はほぼ消えた

会場と条件 公開

「波が高い日はインが弱い」「水面が荒れたらまくり」。競艇では、波の話もよく出る。

では、数字の上で波はどれだけ決まり手を動かすのか。モデルの予測は使っていない。2024-01-01〜2026-10-13 の154,485レースを、レースごとに記録された波高で分けて、決まり手(そのレースの1着艇がどう勝ったか)を数えた。

結論を先に書く。

  • 単純に比べると、波が高いほど逃げは減る。 逃げとは、1コース(一番内側)の艇がそのまま先頭で回る勝ち方のこと。波1〜2cmでは54.9%だったが、7〜9cmでは43.6%まで下がった。同じ会場・同じ月どうしで比べても、7〜9cmで11.3ポイント低い。
  • ただし、波が高い日は風も強い。 公式の記録では、多くの会場で波高が風速だけで決まっている。24会場のうち7会場は、風速が分かれば波高が100%決まる。「波が高い日」は、データの上ではほぼ「風が強い日」と同じものだった。
  • 会場と風速をそろえると、波だけの差はほぼ消えた。 波が1cm高いと逃げが何ポイント下がるかは、会場だけそろえると1.46ポイント。会場と風速もそろえると0.06ポイントだった。前半・後半の期間に分けても、ほぼ0のままだった。ただし、この比較に使えるデータの大半は江戸川のもので、江戸川以外では波だけの効果の有無を言えるほどの件数が無い。
  • 波が風と別に動く会場は限られる。その代表が江戸川で、記録上の波高は一度も5cmを下回らない。江戸川の中で風速をそろえても、波による逃げの差はほぼ0だった。
  • 1号艇の単勝回収率は、波1〜2cmの92.6%から7〜9cmの83.2%まで下がる。ただし、どの波高・どの枠でも100%には届かない。

この記事で言えるのは、波が高い日に逃げが減るのは確かだが、それを「波のせい」と「風のせい」に分けることは、このデータではほとんどできない、というところまでである。


データの中身: 波高は整数のcm。10cm以上の9割は江戸川

DBのrace_conditionテーブルにあるwave_cmを使った。公式の競走成績に、レースごとに記録されている値である。

  • 波高: 整数のセンチメートル。0〜40cmで、欠損は0件。
  • 決まり手: 逃げ・差し・まくり・まくり差し・抜き・恵まれの6種類。

波高は、件数が薄くなりすぎないように6つの帯に分けた。

波高 レース数 割合 その帯の平均風速
0cm 11,307 7.3% 1.3m
1〜2cm 77,862 50.4% 1.9m
3〜4cm 45,256 29.3% 3.5m
5〜6cm 14,810 9.6% 5.1m
7〜9cm 3,115 2.0% 7.6m
10cm以上 2,135 1.4% 6.5m

2024-01-01〜2026-10-13 の154,485レース。

半分は1〜2cmの日である。7cm以上は合わせて5,250レースで、全体の3.4%しかない。

10cm以上の帯は、ほぼ江戸川の数字である。 2,135レースのうち1,935レース(90.6%)が江戸川だった。江戸川は記録上の波高が一度も5cmを下回らず、10cm・15cm・20cmといった5cm刻みの値が多い。この帯は他の会場とは別物として読む必要がある。

表の右端を見ると、波高が上がるほど平均風速も上がる。この重なりが、後の比較で問題になる。


単純に比べると、波が高いほど逃げは減る

決まり手の言葉を先に整理しておく。

  • 逃げ: 1コースから出た艇が、最初のターンを先頭で回ってそのまま勝つ。
  • まくり: 外側の艇が、内側の艇の外を回って一気に抜く。
  • 差し: 外側の艇が、先に回った内側の艇のさらに内側を突いて抜く。
  • まくり差し: まくりと差しを合わせた動き。外から内側へ切り込む。
  • 抜き: 最初のターンの後、周回の途中で前の艇を抜く。
  • 恵まれ: 前を走る艇の失格などで、繰り上がって1着になる。

単純に比べると、波が高いほど逃げは減る

波高の帯ごとの、逃げで決まったレースの割合。2024-01-01〜2026-10-13 の154,485レース。

波高 レース数 逃げ まくり 差し まくり差し 抜き 恵まれ 1号艇1着率 万舟率
0cm 11,307 55.9% 14.8% 11.1% 11.9% 5.6% 0.8% 57.5% 14.8%
1〜2cm 77,862 54.9% 14.6% 11.8% 11.9% 6.0% 0.8% 56.9% 16.0%
3〜4cm 45,256 50.2% 16.5% 13.2% 12.3% 7.1% 0.7% 52.5% 17.6%
5〜6cm 14,810 47.6% 18.0% 13.7% 11.3% 8.5% 0.8% 50.4% 18.1%
7〜9cm 3,115 43.6% 17.8% 17.0% 12.0% 9.0% 0.6% 47.1% 18.7%
10cm以上 2,135 43.5% 18.4% 15.8% 10.6% 10.6% 1.0% 46.8% 18.9%

万舟率は、3連単の配当が1万円以上になったレースの割合。

波が高くなるほど、逃げは55.9%から43%台まで下がる。減った分は、まくり・差し・抜きに回る。万舟率も14.8%から18%台に上がる。

95%信頼区間(同じ条件でデータを取り直したとき、真の値がだいたい入る範囲)は、逃げで1〜2cmが54.6〜55.3%、7〜9cmが41.9〜45.4%だった。前半(2024-01-01〜2025-05-23)と後半(2025-05-24〜2026-10-13)に分けても、7〜9cmの逃げは44.1%と42.9%で、どちらも1〜2cm(55.2%と54.7%)より10ポイント以上低い。偶然の揺れで出る差ではない。

同じ会場・同じ月で比べても、逃げは減る

波の立ちやすい会場とそうでない会場がある。会場が違えば、もともとの逃げやすさも違う。単純比較の差には、交絡(比べたい要因とは別の要因が、結果に混ざって見えること)が入っているおそれがある。

そこで、波の高いレース1件ごとに、同じ会場・同じ年月の1〜2cmのレースの平均を基準として当てた。基準のレースが10件未満の組み合わせは除いた。

波高 対象レース(使えた数) 逃げ(実測→基準) 逃げの差 まくり 差し 抜き 1号艇1着率 万舟率
3〜4cm 45,256(38,503) 51.2%→56.4% −5.2 +2.6 +0.8 +1.1 −5.1 +1.8
5〜6cm 14,810(10,342) 48.4%→56.5% −8.2 +3.9 +1.7 +2.1 −7.6 +2.8
7〜9cm 3,115(2,994) 43.8%→55.1% −11.3 +3.1 +4.5 +3.5 −9.3 +2.0

単位はポイント(基準との差)。差は四捨五入する前の値から計算した。10cm以上は、江戸川に1〜2cmの日が無いため2,135件中197件しか比べられず、表から外した。2024-01-01〜2026-10-13。

会場と月をそろえても、7〜9cmで逃げは11.3ポイント下がる。ここまでなら「波が高いと逃げが減る」と書ける。

ただし、この比べ方では風をそろえていない。


波が高い日は、風も強い日だった

以前の記事「風速・風向と決まり手」で、風が強いほど逃げが減ることを数えた。そのとき、風速と波高の相関(2つの数字が一緒に動く度合い。1に近いほど強い)が0.74あることにも触れた。今回のDBで数え直しても0.74だった。

相関0.74は「よく一緒に動く」くらいの意味だ。ところが会場ごとに見ると、もっと強い関係が出てくる。

多くの会場で、記録上の波高は風速だけで決まる

会場ごとに、「その会場・その風速のときに一番多い波高」と、実際の波高が一致したレースの割合を数えた。100%なら、風速が分かれば波高は必ず決まる、という意味になる。

多くの会場で、記録上の波高は風速だけで決まる

その会場・その風速で一番多い波高と、実際の波高が一致したレースの割合。2024-01-01〜2026-10-13 の154,485レース。

  • 100%(風速が分かれば波高が必ず決まる): 下関・丸亀・住之江・大村・尼崎・徳山・芦屋の7会場。2024年・2025年・2026年のどの年でも100%だった。
  • 99.9%以上: 上の7会場に、三国・鳴門・福岡を加えた10会場。
  • 90%未満: 蒲郡・平和島・浜名湖・戸田・多摩川・常滑・びわこ・江戸川の8会場。一番低い江戸川でも69.7%。
  • 全レースで数えると、92.8%で一致した。

対応の仕方は会場ごとに違う。たとえば尼崎では、風速0〜4mなら波高は必ず0cm。5mなら3cm、6mなら4cmと、風速が1m上がるごとに波高も1cmずつ上がる。大村では、風速0〜2mなら1cm、3mなら2cm、4mなら3cmになる。丸亀・徳山・下関・三国の4会場は、もっと単純だった。99.9%以上のレースで、波高のcmの数字が風速のmの数字と同じだった。

これがDBへの取り込みの誤りではないことは、2通りで確かめた。

  1. 公式の競走成績ファイル(DBの元データ)を直接読んだ。2026年9月分では、三国・丸亀・徳山・下関・唐津で、風速と波高の数字が100%同じだった。
  2. ボートレース公式サイトのレース結果ページで、徳山の2026年10月13日10レースを見た。風速3m・波高3cmで、DBと同じだった。

なぜこうなっているのか(波高をどう測り、どう記録しているのか)は、確かめられていない。 公式の説明資料は見つけられなかった。この記事で言えるのは、「公式の記録では、多くの会場で波高と風速が1対1で並んでいる」という観測までである。

ここから分かることは1つだ。これらの会場では、「波が高い日」と「風が強い日」を、記録の上で区別できない。 単純比較の「波が高いと逃げが減る」には、風の影響がほぼそのまま入っている。


会場と風速をそろえると、波だけの差はほぼ0になる

では、風速を固定して、波だけが違うレースどうしを比べるとどうなるか。

同じ会場・同じ風速(1m単位)のレースの中で、波高が違うと逃げの割合がどれだけ違うかを計算した。統計の言葉では、会場×風速の固定効果(グループごとの平均の違いを取り除き、グループの中の差だけを見る方法)を入れた回帰になる。風速から波高が必ず決まる会場では、同じ風速の中で波高が動かない。そのため、こうした会場はこの比較に何も足さない。

風速をそろえると、波1cmあたりの逃げの減り幅はほぼ0になる

波が1cm高いと、逃げの割合が何ポイント下がるか。2024-01-01〜2026-10-13 の154,485レース(江戸川は5,772レース)。

そろえたもの 波1cmあたりの逃げの変化 95%信頼区間
会場だけ −1.46ポイント −1.60〜−1.31
会場と風速 −0.06ポイント −0.36〜+0.23
江戸川の中で、風速だけ −0.09ポイント −0.40〜+0.22

会場だけそろえると、波1cmごとに逃げは1.46ポイント減る。そこに風速もそろえると、0.06ポイントになった。信頼区間は0をまたいでいる。風を除いたあとに波が独自に持つ効果は、あったとしても1cmあたり0.4ポイント未満、という幅まで絞れる。単純比較の4分の1以下である。

この結果が、たまたまの区切り方で出たものでないかも確かめた。

確かめ方 波1cmあたりの逃げの変化
前半(2024-01-01〜2025-05-23)・会場と風速 −0.19ポイント
後半(2025-05-24〜2026-10-13)・会場と風速 +0.01ポイント
会場・風速・年月をそろえる −0.06ポイント
会場・風速・距離をそろえる −0.20ポイント
1800m戦だけで、会場と風速をそろえる −0.02ポイント

どの確かめ方でも、0に近い値のままだった。会場だけそろえた場合は、前半−1.34・後半−1.65ポイントで、どちらの期間でもはっきりマイナスに出る。単純比較で見えていた「波の効果」のほとんどは、風の効果と同じものだった、と読むのが数字に合う。

1号艇の1着率(1cmあたり−0.02ポイント)と万舟率(+0.11ポイント)も、会場と風速をそろえると、ほぼ0になった。

距離をそろえた理由も書いておく。波7〜9cmのレースは、55.2%が1200m戦だった(1〜2cmでは0.2%)。以前の記事「1200m戦は別競技か」で書いたとおり、風や波が強い日には周回を短くしたレースが増える。距離の違いが混ざっても、結論は変わらなかった。

この比較の弱いところ

正直に書いておくべき点が2つある。

1つ目。波が風と別に動くレースは、江戸川に偏っている。 会場と風速をそろえたあとに残る波のばらつきは、全体の14.7%しかない。江戸川を除くと3.3%まで減る。江戸川以外だけで計算すると、波1cmあたり+0.15ポイント、信頼区間はおよそ±0.9ポイントと粗い。江戸川以外の会場については、「波だけの効果は無い」とも「ある」とも言えるほどのデータが無い。

2つ目。帯ごとに見ると、逆向きの数字も出る。 会場と風速をそろえて波の帯ごとに比べると、1〜2cm以外のどの帯も1〜2cmより逃げが高く出た。一番大きいのは7〜9cmの+7.5ポイント(標準誤差3.2)である。ただし、この差を決めているのは、同じ会場・同じ風速の中に別の波高のレースがある640レースだけである。前半では+4.1、後半では+11.5と大きく揺れる。まくりも、波の高い帯ほど少なく出る傾向があった(−1.3〜−4.9ポイント)。

これらの数字は、7つの指標×5つの帯、合わせて35個の差を見た中から出ている。たくさん見れば、偶然だけでもいくつかは大きく出る。以前の記事「会場ランキングの罠」で数えた多重比較(たくさんの候補から結果を見て一番を選ぶと、本当は差が無くても差があるように見える問題)と同じ構造である。波1cmあたりの傾きで見ると、まくりは−0.01ポイントでほぼ0だった。「風が同じなら、波が高いほど逃げやすい」とは書かない。


江戸川: 波が5cmを下回らない会場で、波だけを比べる

江戸川は、波を風と分けて見られるほぼ唯一の会場である。記録上の波高は一度も5cmを下回らず、波と風の相関は0.57にとどまる(全体は0.74)。同じ風速でも、波5cmの日と15cmの日がある。

江戸川の風速 波5cm 波10cm 波15cm以上
0〜2m 44.8%(802) 42.9%(42) 27.3%(11)
3〜4m 45.6%(1,760) 48.9%(237) 43.4%(76)
5〜6m 45.2%(1,013) 46.7%(409) 43.4%(350)
7m以上 45.0%(262) 49.7%(167) 41.1%(643)

江戸川の逃げの割合。括弧はレース数。2024-01-01〜2026-10-13 の江戸川5,772レース。

同じ風速の行の中で横に見ると、波10cmは5cmと同じくらいか、少し高い。15cm以上は、5〜6mと7m以上で、10cmより低い(43.4%と41.1%)。ただし、件数が数百レースずつなので、どの差も95%信頼区間が重なる。風速0〜2mで15cm以上の27.3%は、11レースだけの数字である。

江戸川全体で、風速をそろえた波1cmあたりの差は−0.09ポイント(95%信頼区間−0.40〜+0.22)だった。江戸川では、同じ風なら、波が5cmでも20cmでも、逃げの割合ははっきりとは変わらない。

もう1つ、裏から確かめたことがある。江戸川以外で「風速2m以下なのに波5cm以上」のレースを探すと、約2年10か月で24レースしかなかった(びわこ22・児島2)。江戸川以外では、風が弱いまま波だけが高くなる記録は、ほぼ存在しない。 24レースでは何も言えないので、比較には使っていない。


単勝の回収率: 波が高いと1号艇は下がる。どれも100%に届かない

最後に、お金の面から見る。波高の帯ごとに、各枠の単勝(1着の艇を1つだけ当てる舟券)を毎レース100円買い続けたと仮定した。回収率は、買った金額に対して戻ってきた金額の割合だ。100%で収支ゼロ、それ未満は損になる。

1号艇の単勝回収率は、どの波高でも100%に届かない

フライング・出遅れ・欠場で返還された艇は、買わなかった扱いで除いた。括弧は1号艇を買ったレース数。2024-01-01〜2026-10-13 の154,485レース。

波高 1号艇 2号艇 3号艇 4号艇 5号艇 6号艇
0cm 94.6% 64.8% 66.5% 62.9% 60.2% 36.8%
1〜2cm 92.6% 70.5% 69.5% 66.6% 59.2% 38.2%
3〜4cm 89.0% 77.3% 81.3% 74.1% 66.0% 39.4%
5〜6cm 88.1% 74.9% 80.1% 76.2% 69.9% 38.8%
7〜9cm 83.2% 89.5% 88.8% 74.5% 67.4% 53.9%
10cm以上 94.6% 84.6% 67.1% 81.0% 54.0% 53.8%

1号艇は、1〜2cmの92.6%から7〜9cmの83.2%まで下がる。7〜9cmでは2号艇(89.5%)と3号艇(88.8%)が1号艇を上回る。どれも、前の記事で見た「風が強い日」と同じ形である。ここまで読めば分かるとおり、この表の「波」は、ほぼ「風」と読み替えてよい。

36個のマスのうち、100%を超えたものは1つも無い。 一番高いのは94.6%(0cmの1号艇と、10cm以上の1号艇)だった。

10cm以上の1号艇は、前半だけなら99.7%で、100%にかなり近い。しかし後半は88.5%だった。しかもこの帯の9割は江戸川の、2,108レースしかない数字である。36個のマスから一番良い1つを選べば、どこかで100%に近い数字は出る。これも多重比較の形で、再現した数字ではない。

競艇の舟券は、売上の一部を主催者が先に差し引いてから配当に回す。この差し引かれる割合を控除率と呼ぶ。波高で分けても、控除率を超えるほどの偏りは見つからなかった。

もう1つ、使い方の問題もある。この記事の波高は、レースの時点で記録された値だ。 舟券を買う締切の前には、まだ分からない。締切前の直前情報でも波高は発表されるが、それとレース時の値がどれだけ一致するかは、この記事では確かめていない。


測り方の詳細数え方と対象の決め方。読まなくても本文の結論は変わりません
  • 期間とレース数: 2024-01-01〜2026-10-13。DBの最初の日付から、執筆日(2026-10-14)の前日までの全データを使った。
  • 母集団: 決まり手の記録があり、3連単の払戻データがある154,485レース。DBのraceテーブルにある同期間の156,684レースのうち、次の3つを除いた。
  • 競走成績(波高・決まり手など)の記録が無い1,957レース
  • 決まり手が空欄の22レース
  • 3連単の払戻が無い220レース
  • フライングや欠場の艇がいるレースは含めている。
  • 波高・風速: 公式の競走成績に、レースごとに記録された値。締切前の直前情報ではない。
  • 波高の帯: 0cm、1〜2cm、3〜4cm、5〜6cm、7〜9cm、10cm以上。各帯のレース数は本文の表に書いた。
  • 会場・年月をそろえた比べ方: 対象の帯のレース1件ごとに、同じ会場・同じ年月の1〜2cmのレースの平均を基準として当て、それを平均した。基準が10件未満の組み合わせは除いた。
  • 会場・風速をそろえた比べ方: 会場×風速(1m単位)のグループごとに平均を引いてから、波高(1cm単位)との傾きを計算した(固定効果つきの線形回帰)。信頼区間は、ばらつきの大きさがグループごとに違っても使える計算方法(HC1)で出した。
  • 「風速から波高が決まる割合」: 会場ごとに、風速(1m単位)ごとの最頻の波高を求め、実際の波高がそれと一致したレースの割合。
  • 単勝回収率: 各枠の単勝を毎レース100円買った場合の、払戻の合計÷購入額。その枠の艇がフライング・出遅れ・欠場で返還されるレースは、購入に含めていない。
  • 前半・後半: レース数でほぼ半分に分けた。前半は2024-01-01〜2025-05-23(77,234レース)、後半は2025-05-24〜2026-10-13(77,251レース)。
  • 既刊記事との関係: 風速と波高の相関0.74は、記事「風速・風向と決まり手」(2026-10-03までのDB)と同じ値になった。今回は2026-10-13までのDBで数え直している。
  • 確かめていないこと: 波高の測り方・記録の決め方、安定板や周回短縮の公式の規定、直前情報の波高とレース時の波高の一致。
  • この記事の集計はすべて過去データを数えたもので、モデルの予測は使っていない。

まとめ

  • 単純比較: 波が高いほど、逃げは決まらなくなる(1〜2cmの54.9%→7〜9cmの43.6%)。同じ会場・同じ月で比べても、7〜9cmで11.3ポイント下がる。
  • 波と風: 公式の記録では、多くの会場で波高が風速だけで決まっている。24会場中7会場は100%、10会場は99.9%以上だった。理由は確かめられていない。
  • 波だけの差: 会場と風速をそろえると、波1cmあたりの逃げの差は1.46ポイントから0.06ポイントになり、ほぼ消えた。前半・後半、年月・距離をそろえても同じだった。
  • 限界: 波が風と別に動くデータは、江戸川に偏っている。江戸川以外では、波だけの効果を測るだけのデータが無い。
  • お金: 波が高いと1号艇の単勝回収率は下がるが、どの波高・どの枠でも100%には届かない。

波を見るなら、先に風速を見た方がいい。少なくとも公式の記録の上では、波高の大半は風速から決まっている。「波が高いから荒れる」と聞いたら、それが「風が強いから荒れる」と別の話なのかを、まず疑ってよい。


免責

  • 本記事に記載した数値はすべて過去データに対する実測であり、将来の的中や利益を保証するものではありません。
  • 本記事および言及したツールは分析の補助を目的としており、舟券の購入を勧誘するものではありません。
  • 舟券は20歳未満の方は購入できません。
  • 舟券の購入は自己責任で、生活に必要な資金とは別の、余裕資金の範囲で行ってください。のめり込みには十分ご注意ください。

この記事で扱った会場

この記事が扱った会場です(本文で5回以上出るか、題や見出しにある会場)。会場ごとの今日の予想と長期データへ進めます。

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