競艇の夏と冬の違い|1号艇の1着率は夏に1.1ポイント下がるが差は小さい

会場と条件 公開

「夏はインが弱い」「冬はイン天国」。競艇では、季節の話もよく出る。

では、数字の上で季節はどれだけ1号艇の勝ちやすさを動かすのか。モデルの予測は使っていない。2024-01-01〜2026-10-15 の154,865レースを、開催された月で分けて、1号艇(一番内側の枠の艇)が1着になった割合を数えた。

結論を先に書く。

  • 夏(6〜8月)は、1号艇の1着率が少し下がる。 夏は53.7%、冬(12〜2月)は54.8%で、差は1.1ポイント。2024年・2025年・2026年のどの年でも、4つの季節のうち夏が一番低かった。
  • 差は小さい。 月別に並べても、一番低い7月(53.1%)と一番高い11月(56.1%)の差は3ポイントほどである。全期間の平均は54.7%だった。
  • 夏の低さは、番組の組み方や風では説明できなかった。 会場と出走メンバーの実力差をそろえると、夏と冬の差はむしろ1.6ポイントに広がった。夏の方が風は弱かった。なぜ夏に下がるのかは、確かめられていない。
  • 「何月が強いか」は年によって入れ替わる。 同じ月でも、年が違うと並びが変わる。7月・8月が3年とも年平均を下回ったこと以外は、毎年くり返す形はほとんど見えなかった。
  • 会場ごとに見ると、夏と冬の差がはっきり出る会場がある。 大村・住之江・若松は冬の方が6〜8ポイント高く、常滑・丸亀・鳴門は夏の方が4〜5ポイントほど高い。ただし1会場の数字には±3ポイント以上の誤差がある。年で分けると、向きが逆になる会場もあった。
  • 1号艇の単勝回収率は、どの月・どの季節でも100%に届かない。 月別で89.8〜92.8%、季節別で91.0〜91.3%だった。1着率の差は、回収率の差としてはほとんど表れなかった。

データの中身: 1〜10月は3年分、11月・12月は2年分

使ったのは、DBのrace_resultテーブルにある1号艇の着順と、raceテーブルの開催日である。

  • 期間: 2024-01-01〜2026-10-15。DBの最初の日付から、執筆日(2026-10-16)の前日まで。
  • 対象: 154,865レース。レースが成立し、単勝の払戻があるレースを使った(除いたレースは末尾の「測り方の詳細」に書いた)。
  • 1号艇1着率: 1号艇が1着になったレースの割合。1号艇がフライング(スタートの合図より早く飛び出す反則)や欠場をしたレースは、「1着でない」側に数えた。
  • 季節: 春=3〜5月、夏=6〜8月、秋=9〜11月、冬=12〜2月。気象の慣例に合わせた区切りで、データを見てから選んだものではない。

注意が1つある。月別の数字は、年をまたいだ同じ月の合算である。 たとえば「7月」は、2024年7月・2025年7月・2026年7月を足したもの。1〜10月は3年分あるが、2026年10月は15日までしかない。11月と12月は2024年と2025年の2年分だけである。月によってレース数が違うのはこのためだ。


月別: 7月が一番低く、11月が一番高い。差は3ポイントほど

1号艇の1着率は夏に少し下がる。月ごとの差は3ポイントほど

月別の1号艇1着率。縦の線は95%信頼区間。2024-01-01〜2026-10-15 の154,865レース。

月 レース数 1号艇1着率 95%信頼区間 1号艇の単勝回収率
1月 15,147 54.9% 54.1〜55.7% 90.9%
2月 12,920 54.9% 54.0〜55.7% 89.8%
3月 13,641 55.5% 54.7〜56.3% 91.1%
4月 12,993 55.4% 54.5〜56.2% 90.9%
5月 14,598 54.5% 53.7〜55.3% 91.5%
6月 14,030 54.0% 53.2〜54.8% 90.8%
7月 14,930 53.1% 52.3〜53.9% 91.1%
8月 14,801 54.1% 53.3〜54.9% 91.3%
9月 13,218 54.9% 54.0〜55.7% 90.5%
10月 10,794 54.9% 54.0〜55.8% 91.3%
11月 8,068 56.1% 55.0〜57.2% 92.4%
12月 9,725 54.8% 53.8〜55.8% 92.8%
全体 154,865 54.7% 54.4〜54.9% 91.1%

95%信頼区間は、同じ条件でデータを取り直したとき、真の値がだいたい入る範囲。11月・12月は2年分。

6〜8月の3か月は、どれも全体の平均(54.7%)を下回る。一番低いのは7月の53.1%だった。一番高いのは11月の56.1%だが、11月はレース数が一番少なく、信頼区間も一番広い。

この差は偶然か

1つ1つの月の信頼区間は、多くが隣の月と重なっている。では、12か月の並び全体は偶然でも出るのか。2通りで確かめた。

  1. χ²検定(各月の1着率が本当はすべて同じだとしたら、今の数字がどれくらい出にくいかを測る方法)では、p=0.0004 だった。pが小さいほど「偶然では出にくい」という意味で、0.05を下回れば偶然とは言いにくいとされる。
  2. 並べ替え検定(各レースの「何月か」のラベルをでたらめに入れ替えて、同じくらいのばらつきが出るかを試す方法)を200回やった。今の月別のばらつきを上回ったのは0回だった。

12か月の1着率に差があること自体は、偶然では説明しにくい。 ただし、その差は大きくて3ポイントほどである。


年ごとに見ると、同じ月でも並びは変わる

合算した数字は、年ごとのクセをならしてしまう。そこで年ごとに分けて並べた。

同じ月でも、年が違うと1着率の並びは変わる

年ごとの月別1号艇1着率。2026年は10月15日まで。2024-01-01〜2026-10-15 の154,865レース。

月 2024年 2025年 2026年
1月 54.1% 55.1% 55.3%
2月 53.5% 55.6% 55.5%
3月 54.8% 56.5% 55.2%
4月 55.5% 55.1% 55.5%
5月 55.2% 53.4% 55.0%
6月 54.3% 52.6% 55.1%
7月 52.2% 52.8% 54.3%
8月 54.5% 54.1% 53.8%
9月 55.9% 53.1% 55.5%
10月 55.7% 53.6% 55.7%
11月 55.7% 56.5% —
12月 54.5% 55.2% —
年平均 54.6% 54.4% 55.0%
レース数 55,309 55,115 44,441

太字はその年で一番低い月。2025年の最低は6月の52.6%。2026年10月は15日までの2,304レース。

1つの年の1つの月は、4,000〜5,000レースほどしかない。この件数だと、1着率には±1.5ポイントほどの誤差がつく。そのうえで見ると、次のことが言える。

  • 7月と8月は、3年とも年平均を下回った。 6月も2024年・2025年は下回った。2026年の6月は55.1%で、年平均の55.0%とほぼ同じだった。
  • それ以外の月は、年によって上下が入れ替わる。 2025年は9月・10月も低かったが、2024年と2026年の9月・10月は年平均より高い。2024年は1月・2月が低かったが、2025年と2026年は高い。
  • 「その年の平均からのずれ」が年どうしでどれだけ一緒に動くかを相関(2つの数字が一緒に動く度合い。1に近いほど強い)で測ると、0.18〜0.48だった。同じ月が毎年同じ向きにずれる力は弱い。
  • 2026年(1〜10月)だけでχ²検定をすると、p=0.71 で、月の差は偶然の範囲に収まった。

「この月はインが強い」と月単位で言い切れるほどの、毎年くり返す形は見えなかった。 くり返し見えたのは「夏が少し低い」という大まかな形だけである。


競艇の夏と冬の違いは1.1ポイント。メンバーをそろえても差は残る

季節ごとにまとめると、こうなる。

季節 レース数 1号艇1着率 見込みとの差 1号艇の単勝回収率 1号艇の実力差(平均) 平均風速
春(3〜5月) 41,232 55.1% +0.4 91.2% 0.42 2.9m
夏(6〜8月) 43,761 53.7% −1.0 91.1% 0.43 2.8m
秋(9〜11月) 32,080 55.2% +0.2 91.3% 0.41 2.6m
冬(12〜2月) 37,792 54.8% +0.6 91.0% 0.41 2.9m

2024-01-01〜2026-10-15 の154,865レース。「見込み」と「実力差」の意味は下で説明する。単位はポイント。

夏と冬の差は1.1ポイント(95%信頼区間0.4〜1.8ポイント)。小さいが、0ではない。

番組の組み方を疑う

季節によって、開催されるレースの中身が違うかもしれない。強い選手が1号艇に入るレースが夏に少なければ、それだけで夏の1着率は下がる。比べたい要因(季節)とは別の要因が結果に混ざって見えることを、交絡と呼ぶ。

そこで、1レースごとに見込みを作った。月を無視して、全期間で「同じ会場・同じ実力差・同じくらいの勝率の1号艇」のレースが平均何%勝ったかを当てたものだ。

  • 実力差: 1号艇の選手の全国勝率から、ほかの5艇の全国勝率の平均を引いた値。全国勝率は番組表に載る数字で、レース前に分かる。大きいほど、1号艇が格上のメンバー構成になる。

表の「1号艇の実力差」を見ると、夏は0.43で、冬の0.41よりわずかに大きい。夏の方が、番組の上では1号艇にやや有利なメンバーが組まれていた。 それでも夏は勝っていない。見込みとの差で比べると、夏−冬は1.6ポイントに広がった。

風を疑う

以前の記事「風速・風向と決まり手」で、風が強いほど1号艇の逃げが減ることを数えた。夏に風が強いなら、それが理由かもしれない。

しかし表の平均風速は、夏2.8mに対して冬2.9mだった。夏の方がわずかに弱い。見込みに風速も加えてそろえると、夏−冬は1.7ポイントになった。風では、夏の低さを説明できない。

年ごとに分けても、夏は低い

年 夏の1着率 冬の1着率 夏−冬 見込みをそろえた夏−冬 4季節で一番低いのは
2024年 53.7% 54.0% −0.4 −0.8 夏
2025年 53.2% 55.3% −2.1 −2.2 夏
2026年 54.4% 55.4% −1.1 −1.9 夏

冬はその年の1・2・12月。2026年の冬は1・2月だけ。単位はポイント。

夏の1着率は、3年とも4つの季節で一番低かった。一方で、冬の順位は年によって違う。2025年は冬が一番高かったが、2024年は夏の次に低かった。「夏はインが少し弱い」は3年とも出たが、「冬はインが強い」は年によって違った。

なぜ夏に下がるのかは、分からない

理由としては、気温や水温、エンジンの出方などが思い浮かぶ。しかし、このDBで気温・水温が取れているのは4会場だけで、全会場の比較には使えない。この記事では、夏に1号艇が下がる理由を確かめていない。 言えるのは、「メンバーの強さや風をそろえても、夏の1号艇はわずかに勝ちにくい」という観測までである。


会場別: 夏と冬で差が出る会場はある。ただし誤差も大きい

全体の夏−冬は1.1ポイントだった。会場ごとに見ると、もっと大きな差が出る。

会場ごとの「夏−冬」は、0をまたぐ会場が多い

1号艇1着率の夏(6〜8月)−冬(12〜2月)。横線は95%信頼区間で、色付きは0をまたがない会場。2024-01-01〜2026-10-15 の154,865レース。

会場 夏 冬 夏−冬 2024年 2025年 2026年
大村 58.2% 65.7% −7.6 −3.8 −9.7 −9.3
住之江 52.8% 59.4% −6.7 −1.5 −9.3 −10.6
若松 55.1% 61.4% −6.3 −7.9 −4.6 −7.2
津 54.0% 58.1% −4.1 −2.1 −4.9 −6.5
唐津 52.5% 56.0% −3.5 −3.0 −8.8 +0.5
蒲郡 53.1% 56.4% −3.3 +4.2 −8.3 −4.7
福岡 55.7% 58.3% −2.6 −5.8 −2.6 +0.2
下関 58.7% 61.2% −2.5 −7.0 −5.1 +5.5
浜名湖 51.0% 53.5% −2.4 −0.7 −7.9 +1.8
芦屋 56.5% 58.8% −2.2 −1.1 −1.4 −6.6
びわこ 52.7% 54.9% −2.2 −3.3 −3.5 +0.4
平和島 42.6% 44.6% −2.0 −2.9 +1.2 −4.4
三国 51.7% 53.3% −1.7 −1.2 −1.3 −2.9
徳山 61.0% 62.3% −1.3 −2.1 +3.9 −5.9
江戸川 47.9% 49.1% −1.2 −1.4 +0.2 −2.7
戸田 43.0% 42.9% +0.1 +2.0 −0.1 −2.2
桐生 50.4% 50.1% +0.3 −1.4 −3.8 +6.8
宮島 55.4% 54.8% +0.6 −2.0 +4.2 −1.7
尼崎 58.3% 57.4% +0.8 +4.0 −0.4 −1.9
多摩川 53.4% 52.2% +1.1 +5.5 −2.0 −2.4
児島 56.2% 55.1% +1.2 +1.2 +1.8 +0.1
鳴門 50.0% 46.1% +3.9 +0.5 +5.0 +6.6
丸亀 56.6% 52.5% +4.1 +7.0 +2.3 +2.2
常滑 59.1% 53.7% +5.4 +5.1 +5.0 +4.2

夏・冬・夏−冬は全期間の合算。年の列は、その年だけの夏−冬(冬はその年の1・2・12月、2026年は1・2月だけ)。単位はポイント。マイナスは冬の方が高い。

会場の数字は、件数が少ないぶん揺れる

1会場の1季節は、1,100〜2,100レースほどしかない。この件数だと、夏−冬の差には±3.1〜3.7ポイントの誤差がつく。全体の夏−冬(1.1ポイント)より大きな誤差である。

さらに、24会場を並べると、本当は差が無くても、偶然だけでどこかの会場が大きく出る。たくさんの候補から結果を見て一番を選ぶと差があるように見える問題を、多重比較と呼ぶ。以前の記事「会場ランキングの罠」で数えたものと同じ構造だ。

そのうえで、確かめられたことを並べる。

  • 信頼区間が0をまたがない会場は、24会場中8会場あった(冬が高い: 大村・住之江・若松・津・唐津。夏が高い: 鳴門・丸亀・常滑)。偶然だけなら、24会場のうち1会場前後しか出ないはずの基準である。会場によって夏と冬の差の出方が違うこと自体は、偶然では説明しにくい。
  • 3年とも同じ向きだった会場は10会場(冬が高い: 大村・住之江・若松・津・芦屋・三国。夏が高い: 常滑・丸亀・鳴門・児島)。でたらめに向きが決まるなら、6会場前後になる計算である。
  • 選ぶデータと確かめるデータを分けると、再現は半分強だった。 2024年と2025年だけで「差がはっきり出た会場」を選ぶと8会場になった。その8会場を2026年で見ると、同じ向きだったのは5会場。逆を向いたのは下関・唐津・浜名湖だった。でたらめなら4会場が同じ向きになる計算なので、偶然よりは少し多い程度である。
  • 2026年の冬は1・2月しかなく、1会場あたり200〜500レースほどである。2026年の列は、ほかの年より揺れやすい。

大村・住之江・若松は、3年とも冬の方が高かった(年ごとの差は1.5〜10.6ポイント)。常滑は、3年とも夏の方が4〜5ポイント高かった。この4会場は、ここで調べた範囲では向きが一度も変わっていない。ただし、なぜその会場でそうなるのかは確かめていない。 3年分のデータで「次の年も同じになる」とまでは言えない。

会場×月まで割ると、一番極端な数字も偶然の範囲に入る

会場と月をかけ合わせると、24×12=288個のマスになる。1マスのレース数は、中央値で564レース。一番少ない児島の11月は60レースしかない。

会場平均からのずれが大きいマス レース数 1号艇1着率 会場平均との差
住之江 5月 623 65.3% +7.6
大村 1月 684 67.4% +5.6
宮島 10月 191 45.5% −9.6
住之江 7月 696 49.9% −7.9

2024-01-01〜2026-10-15。差の単位はポイント。

288マス全体のばらつきは、会場ごとに月のラベルをでたらめに入れ替えた場合(200回)より大きかった。つまり、全体としては月による違いがある。

しかし、一番極端なマス(宮島の10月、会場平均より9.6ポイント低い)は、偶然の範囲に入る。 でたらめに入れ替えただけでも、288マスの中で一番大きいずれは平均8.5ポイント、200回のうち上位5%では12.4ポイントまで出た。宮島の10月は191レースしかない。会場×月の一覧から一番の数字を選んで、それを信じる根拠にはならない。


お金の面: どの月・どの季節でも、1号艇の単勝は100%に届かない

最後に、お金の面から見る。1号艇の単勝(1着の艇を1つだけ当てる舟券)を毎レース100円買い続けたと仮定した。回収率は、買った金額に対して戻ってきた金額の割合だ。100%で収支ゼロ、それ未満は損になる。

  • 月別: 89.8%(2月)〜92.8%(12月)。全体は91.1%。
  • 季節別: 夏91.1%、冬91.0%。4季節とも91.0〜91.3%の0.3ポイントの幅に収まる。
  • 1着率が一番低い7月の回収率は91.1%で、全体と同じだった。

1着率では夏と冬に1.1ポイントの差があったが、回収率にはほとんど差が出なかった。 1号艇が勝ちにくい時期は、1号艇の単勝の配当が少し高くなっているのかもしれない。ただし、オッズの動きはこの記事では確かめていない。

会場×季節の96マスでは、100%を超えたのは1マスだけだった。

会場×季節 購入したレース数(返還を除く) 1号艇の単勝回収率
江戸川・冬 1,578 100.1%
江戸川・夏 1,437 99.4%
徳山・春 1,190 99.2%
児島・秋(最低) 788 80.0%

2024-01-01〜2026-10-15。返還されたレースは購入から除いた。

江戸川の冬は、2024年だけなら108.8%だったが、2025年は95.5%、2026年は93.3%だった。96マスから一番良い1つを選べば、どこかで100%前後の数字は出る。これも多重比較の形で、再現した数字ではない。

夏と冬の差がはっきり出た会場でも、同じだった。たとえば大村の冬は1着率65.7%と高いが、単勝回収率は97.0%。常滑の夏は1着率59.1%で、回収率は98.2%だった。1着率が高い季節を選んでも、回収率は100%を超えなかった。

競艇の舟券は、売上の一部を主催者が先に差し引いてから配当に回す。この差し引かれる割合を控除率と呼ぶ。季節で分けても、控除率を超えるほどの偏りは見つからなかった。


測り方の詳細数え方と対象の決め方。読まなくても本文の結論は変わりません
  • 期間とレース数: 2024-01-01〜2026-10-15。DBの最初の日付から、執筆日(2026-10-16)の前日までの全データを使った。
  • 母集団: 154,865レース。DBのraceテーブルにある同期間の156,996レースのうち、次を除いた。
  • 競走成績の記録が無い1,957レース
  • 決まり手が空欄(レース不成立など)の22レース
  • 単勝の払戻が無い84レース
  • 番組表の全国勝率が取れず、実力差を計算できない68レース
  • 1号艇1着: race_resultの1号艇の着順が「01」のレース。1号艇がフライング・出遅れ・欠場・失格のレースは「1着でない」に数えた(1号艇のフライングは962レース)。
  • 月・季節: 開催日の月。季節は春3〜5月・夏6〜8月・秋9〜11月・冬12〜2月。年別の冬は、その年の1・2・12月とした(2026年は1・2月だけ)。
  • 見込み: 月を無視して、全期間の「会場 × 実力差の帯 × 1号艇の全国勝率の帯」ごとの1号艇1着率を、各レースに当てたもの。実力差は1号艇の全国勝率−他5艇の平均で、−1・−0.5・0・0.5・1・1.5・2で区切った。1号艇の全国勝率は4・5・6・7で区切った。風もそろえる場合は、風速を0〜2m・3〜4m・5〜6m・7m以上に分けてセルに加えた。
  • 偶然かどうかの確かめ方: 月別はχ²検定と、月のラベルを全体で入れ替える並べ替え検定(200回)。会場×月は、会場の中で月のラベルを入れ替える並べ替え検定(200回)。会場×季節は、夏と冬の差を標準誤差で割った値が±1.96を超えるかどうか。
  • 単勝回収率: 1号艇の単勝を毎レース100円買った場合の、払戻の合計÷購入額。1号艇がフライング・出遅れ・欠場で返還されるレースは、購入に含めていない。
  • 確かめていないこと: 夏に1号艇が下がる理由(気温・水温・エンジンの出方など)、会場ごとに夏と冬の差の向きや大きさが違う理由、季節ごとのオッズの動き、グレード(SG・G1など)の開催時期の偏りの影響(実力差と勝率を通してしか入っていない)。
  • この記事の集計はすべて過去データを数えたもので、モデルの予測は使っていない。

まとめ

  • 夏と冬の違い: 1号艇の1着率は、夏(6〜8月)53.7%、冬(12〜2月)54.8%で、差は1.1ポイント。夏は3年とも4季節で一番低かった。
  • メンバーと風: 夏の方がメンバーは1号艇にやや有利で、風も弱かった。それをそろえると、夏−冬の差は1.6〜1.7ポイントに広がった。理由は確かめていない。
  • 月別: 7月が一番低く(53.1%)、11月が一番高い(56.1%)。ただし、7月・8月が低いこと以外は、年によって並びが入れ替わる。
  • 会場別: 大村・住之江・若松は冬が高く、常滑は夏が高い形が3年続いた。ただし1会場の数字には±3ポイント以上の誤差があり、選ぶデータと確かめるデータを分けると、再現は8会場中5会場だった。会場×月の一番極端な数字は、偶然の範囲に入る。
  • お金: 1号艇の単勝回収率は、どの月・どの季節でも100%に届かない(89.8〜92.8%)。

季節は、1号艇の勝ちやすさを少しだけ動かす。ただし、その幅は1〜3ポイントで、会場や出走メンバーの違いよりずっと小さい。「夏はインが弱い」と聞いたら、それは数字の上ではおおむね合っている。ただ、その差は1レースの予想を変えるほどの大きさではない。


免責

  • 本記事に記載した数値はすべて過去データに対する実測であり、将来の的中や利益を保証するものではありません。
  • 本記事および言及したツールは分析の補助を目的としており、舟券の購入を勧誘するものではありません。
  • 舟券は20歳未満の方は購入できません。
  • 舟券の購入は自己責任で、生活に必要な資金とは別の、余裕資金の範囲で行ってください。のめり込みには十分ご注意ください。

この記事で扱った会場

この記事が扱った会場です(本文で5回以上出るか、題や見出しにある会場)。会場ごとの今日の予想と長期データへ進めます。

関連記事

同じ分類(会場と条件)の記事と、公開日の前後の記事です。

分析記事の一覧へ